平成22年5月

 5月12日   関東町村会トップセミナーに参加して

 今週月、火、東京で開催された関東町村会主催のトップセミナーに参加してきました。埼玉、千葉、神奈川、山梨、群馬県の町村長44名が泊り込みで研修に参加。長生郡からは、白子町長と長生村長が出席していました。

 各界の一流の講師のお話は、いずれも貴重なお話でしたが、今回一番気になった話は、明治大学農学部教授 小田切 徳美氏から聞いたお話です。
小田切氏は、定住自立圏構想研究会など政府の各種委員会の委員を歴任されています。
平成の合併で統合され、役場が総合支所になった岡山県のある町で先生が実際に聞いたお話です。
「役場の職員が以前より冷たくなった。下ばかり向いて目を合わせてくれない。」あるおばあさんの意見です。その理由を職員に聞いてみたら、次のような答えが返ってきたそうです。「総合支所の仕事は限られています。おばあさんの話を聞いてもできることは限られているので、それなら最初から話を聞かないほうがおばあさんのためになるのでは。」
 合併によって、周辺の町村が寂れてしまうという話は、聞いたことはありますが、考えてしまいました。皆さんはどう思いますか。

 

5月17日月曜日

ゼロ予算事業の報告と評価
 12日に政策会議が開催され、平成21年度に実施されたゼロ予算事業の報告と評価を行いました。 各課のグループリーダーが、それぞれ実施したゼロ予算事業の目的と実績、効果を報告し、政策会議のメンバーである各課の課長が質問、意見を述べ、評価は投票により行いました。
まちづくり事業課が実施した一宮町総合計画の策定が一番多くの評価を集めました。多額の費用を払い、コンサルタントに委託して計画原案を策定していた従来の手法を改めて、住民公募のまちづくり委員会と職員の協働で一から計画を作成する新しい手法が高く評価されたようです。
ゼロ予算事業は、新たな予算を伴わないで、住民サービスの向上を図るために職員の創意工夫により考案された事業ですが、各課の報告を聞いて、どの事業も大きな効果をあげているのを知り、うれしくなりました。取り組んでいただいた職員の皆様に深く感謝いたします。

地方自治経営学会
 13日から14日にかけて東京で開催された地方自治経営学会(会長片山善博)に参加してきました。毎年開催されていますが、今年の全体  テーマは「政権交代で日本の政治、行政はどう変わったか」
2日間にわたり地域主権、地方議会、事業仕分け、超高齢社会のテーマ別に講演とパネルデスカッションがあり、全国の自治体から多くの首長と議会議員が参加していました。
講師は各界を代表する逢坂誠二(国会議員、内閣総理大臣補佐官、元ニセコ町長)福岡正行(白鴎大学教授)河村たかし(名古屋市長)枝野幸男(行革刷新大臣)河野太郎(国会議員)などの豪華メンバーで、今年2月職員研修で講演していただいた福島浩彦氏(前安孫子市長)もパネリストとして参加していました。
結びの言葉で、片山善博氏が「政権交代で本当に日本が変わったように感じないかもしれないが、何年か後に実はあの時変ったとわかる時が来る」と述べていましたが、地方自治体を取り巻く環境が、今大きく変わっているのを実感しました。
講演の内容については、後日またあらためて紹介します。

2千本植樹祭
 16日東浪見の釣ケ崎近くの保安林で行われた2千本植樹祭に出席してまいりました。この植樹祭は、松くい虫の被害と地盤沈下による地下水の上昇により荒廃している松林の再生を図るために、千葉県青少年協会が主催して、昨年の1千本植樹祭に続いてこの一宮町で行われたものです。アサヒスーパードライの売り上げの一部がこの事業にあてられています。
 当日は、地元子供会の協力によりたくさんの子供たちと保護者が参加し、それは大変なにぎわいでした。(テレビ局も取材に見えていましたので、ご覧になった方もいたかもしれませんが)
200名を超える参加者ということもあり、2千本の植樹も1時間余りで終了し、子供たちは又元気にウオークラリーに出発していきました。
私のあいさつの中でも述べましたが、一宮町が町制150周年記念事業を行う30年後、子供たちが植えた松の苗木が大きく成長し、子供たちが結婚し、自分の子供たちに、この立派な松林はお父さんが、お母さんが植えたと自慢できる日が来ると思います。そう考えるととても幸福な気持ちになります。
 当日作業に従事していた産業観光課と教育課の職員の皆さん、ご苦労様でした。

 

5月18日   体温を上げると健康になる

 先週、東京で開催された関東町村会主催のトップセミナーで瀬田クリニックグループ副院長 斉藤真嗣氏の講演がありました。
健康管理に大変有益な内容なので紹介します。
 斉藤真嗣氏は、アメリカの医師免許を取得し、アメリカ、日本、欧州でアンチエイジング専門医、認定医の資格を持ち、免疫力を使ったがん治療とエイジングマネジメントで広く活躍されています。
  2009年に刊行した「体温を上げると健康になる」は65万部を超えるベストセラーとなり、大きな話題となりました。驚くほど若いので、びっくりしました。
 先生のお話によると
○人は、毎日約5千個のがん細胞が発生しているが、がんにならないのは、免疫細胞がこれを監視し、がん細胞を取り込んで、殺しているから
○ 免疫力は18歳のころが最高で、年齢が上がるにつれて低下していく。
○ がんで亡くなる人が多いのは、日本人の寿命が延びたから
(アフリカでは、がんで亡くなる人はほとんどいない)
○ 体温が一度上がると免疫力は3倍に上がる
 健康で長生きするためには、
○ 7時間の睡眠をとる
○ 22時から2時の時間帯にアンチエイジングホルモンが出るので、22時には寝ること
○ 体温を上げるために毎日入浴すること
○ 毎日散歩とストレッチをする
○ ストレスに打ち克つ食材をとる
(かぼちゃ、ジャガイモ、トマト、発芽玄米がいいそうです)
○ 腹8分
だそうです。皆さんも実行したらどうでしょうか。
 なお、「体温を上げると健康になる」は、町で購入し、議員控え室の推奨本のコーナーに保管してありますので、お読みください。

 

5月21日金曜日 

 おはようございます。今日は暑くなりそうです。
 今週の主な出来事を職員の皆様にお知らせします。

わかりやすい予算説明書
 新年度のわかりやすい予算説明書ができあがり、区長回覧で全世帯に配布しています。ページを開けてびっくりしました。とてもよくできています。事業ごとに国、県、町の財源の内訳がしめされており、とてもよくわかります。
発行を重ねるごとに改善され、さらにわかりやすい予算説明書が出来上がると期待します。
年度末から年度始めにかけての忙しい期間、作成に取り組んでいただいた職員の皆様にお礼を申し上げます。

四市町村長会議
 5月18日御宿町で開かれた四市町村長会議に出席しました。
昨年からおよそ2月に1回、御宿町、いすみ市、長生村の首長と政策の勉強会を開催しています。
各町の新年度の予算と事業について説明と意見交換をしました。
昨年の会議で一宮町のわかりやすい予算説明書をお見せしたところ、ぜひうちでも実施したいということで、今年から御宿町と長生村でも作成することになりました。
「参考にさせていただいて立派なものが出来上がりました」と御宿町の石田町長からはお礼の言葉と予算説明書をいただきました。(長生村は現在作成中)
わかりやすい予算説明書の輪が他の自治体に広がっていくのはとてもうれしいことです。
御宿町の予算説明書は議員控え室の推奨本コーナーにありますので、ぜひご覧ください。
市町村長会議
5月19日県庁で開かれた市町村長会議に出席しました。
千葉県が県内の市町村の首長から意見や要望を聞くため毎年開催しているもので、森田県知事をはじめ県の幹部職員とほとんど全ての市町村長が出席しました。
 「地方分権の時代、これから県と町が連携、協力してやっていかなければならないときに、1,2年で県の出先機関の幹部職員が動いては、一緒に仕事はできない。ぜひ出先機関のあり方を考えて欲しい。」と私は県に要望を述べました。
これは苦い経験があるからです。年々増加している遊休農地の対策について、調整農林振興センターの幹部職員を招いて、町は今年2月に会議を開催し、県と町で協力して取組む方針を決めました。ところが会議出席者6名全員が4月の人事異動で転出し、後任者に又はじめから説明しなければなりませんでした。
「新しい県と市町村のあり方を考えたい」と石渡副知事から回答をいただきました。
翌日の毎日新聞を見ると県は、出先機関である「県民センター」や「農林センター」などの現行組織の見直しに着手するとありました。期待したいと思います。

 

5月24日

 おはようございます。朝から梅雨を思わせる雨が降っていますが、今週も元気にお願いします。

定期監査講評
 3日間にわたる定期監査が終了し、21日監査委員から講評をいただきました。多岐にわたる講評で早速町政運営に生かしてまいります。監査で指摘された事項については、各課すぐ対応してください。
備品の管理台帳がずさんなど厳しい指摘事項もありましたが、バリアフリーの取り組みや全職員による税の徴収については、おほめの言葉をいただきました。

東浪見保育所・東浪見小学校合同運動会
 22日東浪見小学校の校庭で開催された東浪見保育所・東浪見小学校の合同運動会に出席しました。保育所の園児を真ん中に紅組と白組の児童が隊列を組んでの入場式は、とても感動的でした。新入生が一時10名を割った東浪見小学校でしたが、今年の新一年生は20名ということで増加傾向にあることは、うれしいことです。

水防訓練
 東浪見小学校の運動会をもっと見たかったのですが、挨拶終了後すぐに着替えて、茂原の鶴枝遊水公園で開催されている長生郡市合同の水防訓練に参加しました。
これは、河川の氾濫による被害を最小限におさえるために、消防団、建設業
組合、各市町村の防災担当者が集まって、土のう作りや心肺蘇生法の説明実践を行っているものです。これから梅雨をむかえて、訓練が生かされることを期待します。早朝から会場の準備にあたった職員の皆さんご苦労様でした。

芥川龍之介・小高倉之助文学碑前祭
 23日一宮館で開かれた芥川龍之介・小高倉之助文学碑前祭に出席しました。
あいにくの雨のため、文学碑の前での献花や献歌は屋内で行われました。
 文学ファン100人余りが世界的な小説家芥川と地元ゆかりの農民歌人に思いを巡らしました。
今年で19回目を迎えるそうですが、歴史と文化の町、一宮でこのような文学の薫り高い催しが、行われるのは大変うれしいことです。



 

5月27日

地区社会福祉協議会総会
 24日は、新地集会場で開かれた北部地区社会福祉協議会総会に、26日にはどんどんで開かれた西部地区社会福祉協議会総会に出席しました。
 町には、5つの地区に地区社会福祉協議会が組織され、地区内の住民が協力して地区内の社会福祉活動をおこなっています。
 主な活動を紹介しますと
ゆうあい活動
 高齢者宅にお菓子を持って訪問。独居老人の安否確認。
敬老の集い
 各地区で創意工夫をして敬老の祝いをおこなっています。
いきいきサロン
 介護予防のための健康体操やお食事会。
地域福祉フォーラム
 子育てや高齢者の福祉など地域の課題にとりくんでいます。

 町が昨年12月に実施した総合計画町民アンケートによると、高齢化が進むなか福祉政策として望むもののトップは、地域全体で高齢者や障害者を支える仕組みの整備でした。
 この大事な役割を果たしているのが、各地区の地区社会福祉協議会です。
 協議会の役員の皆様に深く感謝します。
 総会では、北部地区社会福祉協議会の会長に山瀬英彰氏が、西部地区社会福祉協議会の会長に山田登志宏氏が選出されました。よろしくお願いいたします。

 

5月31日


おはようございます。明日から6月、衣替えの季節です。職員の皆様も120周年記念のポロシャツを着て、クールビズに取り組んでください。

両総用水事業推進協議会総会
 28日東金市で開催された両総用水事業推進協議会の総会に出席しました。
両総用水は、上総の国と下総の国を結ぶ大動脈の農業用水路であり、又都市用水として安房の国までの上水道、内湾地域への工業用水としても重要な用水路です。
施設の老朽化により、大規模な改築事業が国営事業としておこなわれてきましたが、政権交代による「コンクリートから人へ」の政策転換で平成22年度の事業予算が対前年度比22,5パーセントと大幅に削減され、平成24年度完成という当初目標が実現不可能となり、組合員の不安が増大しています。
総会では、各市町村議会に意見書採択を働きかけるなど国に実情を訴える取り組みをすることになりました。

ゴミゼロ運動
 30日はゴミゼロ運動に参加しました。朝天気を心配しましたが、だんだん回復してホッとしました。一宮町建設業協力会のダンプカー8台に都市環境課の職員が分乗して35の地域に集められたゴミ(約3トン)を回収しました。
 私は、ジープで各地域をみてまわりましたが、子どもからお年寄りまで協力して町をきれいにしている姿を見てうれしくなりました。
朝早くから寒いなか、取り組んでいただいた都市環境課の職員の皆様ご苦労様でした。