町長日記 9月10日(ふるさと回帰フェアに参加)

    今日は、東京国際フォーラムへ出かけて、「ふるさと回帰フェア」に参加しました。この催しは、NPOのふるさと回帰支援センターが主催するもので、全国各地の自治体やNPOなどが、移住定住をテーマにブースを出し、来訪者にお話しを差し上げるというものです。今回が13回目で、朝10時から午後4時半という設定でした。

 私は、企画課の土師さんと二人で出かけました。一宮町は、このふるさと回帰支援センターの会員なのですが、今回は千葉県のブースに、銚子・佐倉・茂原・八街・木更津・大網白里の各市と、栄町の皆さんと一緒に参加するという形にしました。これは、千葉県というユニットで集客し、やってきた方に関心のある地域を伺い、そちらの担当者に誘導するという形です。来訪者は多く、各市町に万遍なく相談があってよかったと思います。わたくしも、千葉県の要員として、「千葉県です、どうぞお立ち寄りください、ご検討ください」ということで、呼び込みに努めました。そして、参加各市町への誘導を積極的にはかりました。

    ただ、この形式では、われわれは、それぞれの町や市の名前で呼び込みができないので、若干隔靴掻癢の感もありました。会員の市町村は、単独ブースを借りるのに6万円必要だそうです。大多喜・南房総・館山・いすみ・鴨川の各市町は、単独ブースを構えていましたが、ひっきりなしに相談者が訪れていました。極言すれば、おひとりでも移住する方がおられれば、6万円の元は十分とれるというものなので、一宮も今後は単独ブースを設けるべきだと思いました。そうすれば、今回よりも何倍も多くの方とお話しができると思います。県の担当の方は最後のご挨拶で、参加8市町のスタッフに向かって、是非次回は単独ブースを確保してください、と仰っていました。

   フェアの最後に来訪された赤ちゃん連れの若いご夫婦は、現在江東区にお住まいだそうですが、是非一宮へ移住したいというお気持ちを持っておられるようで、今度見に来てみたいと仰っていました。就農したいというご意向もお持ちということでしたので、JA長生主導で就農者支援のための組織を今年度中に設立しようとしていることなどをお話ししました。

   また、県の担当の方は、今後たとえばサーファーをターゲットにした移住フェアであれば、一宮町など、現場に即した会場・形式で行うことを検討すべきだ、と仰っておられました。確かに、日曜日の東京駅の傍らの会場では、サーファーの来訪者はほとんどなかったというべきです。そうしたターゲットに即した対応をとってゆくことが、行政側には大いに必要であると感じました。