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一宮ゆかりの人々−5−


一宮ゆかりの人々−5−


旅の途中,又は仮寓した人たちにこの一宮の風土はどのように映ったのであろうか。

◆大原幽学(江戸後期の農村指導者,神・儒・仏に通達)

軍荼利山に詣でて

眼の届く丈は長閑や浦の春




◆正岡子規(俳人,歌人。俳句を日本派,和歌を根岸派という。)

九十九里諷詠

網あげて鰯ちらばる浜辺哉




◆伊藤佐千夫(歌人,小説家。万葉調写実主義,野菊の墓他)

九十九里を詠む

春の海の西日をきらふ遥かにし,虎見が崎は雲となりけり。




◆上田廣(作家,昭和20年一宮転入。一宮町史編集長)

俳句通信

秋すでに川の流れにうつりけり。



◆太田和建樹(歌人,詩人,鉄道唱歌他)

紀行つくも髪より

顔洗ひて室に歸れば,亭主來りて物語などす。此頃沖にては何がとるるぞといへば。元旦にあぐり網にて,小鱸四千を得たりという。

海士の子が引きたる魚も君が代の,八千代のかずの半ばなりけり。



◆芥川龍之介(小説家,一宮館に滞在。)

友への葉書の一説

大正3年

一の宮はあの堀内の故郷です。堀内の故郷だけに又,海も恐ろしく未開です。海水浴というのは名ばかりで,実は波にぶんなぐられにはいるのだから堪りません。海水浴場にある一の宮町役場の掲示にも泳げとは書いてないで,背部を波にうたすべしと書いてあります。悪くするとひっくりかえされて水をのみます。



上総一宮郷土史研究会長谷川英美