平成23年12月

12月5日                      
津川国土交通省政務官に海岸侵食対策を要望

今日、国土交通省の津川祥吾政務官が九十九里海岸の海岸侵食を視察しました。
11月30日、私たち九十九里海岸の首長は、九十九里海岸の侵食の状況をぜひ一度見て、効果的な対策を実施してもらいたいと津川政務官に要望しましたが、この要望を受けて、実現したものです。
津川政務官は、白子町、長生村につづいて一宮町の海岸を視察しましたが、深刻な海岸侵食の状況に驚いていました。
一宮海岸では、昭和63年から海岸侵食対策として国の補助を受けて10基のヘッドランドを設置してきましたが、それだけでは、海岸侵食の速度を緩和するだけで砂浜の回復はできないことがわかりました。
そこで、平成22年から片貝漁港と太東漁港に堆積した砂を海上と陸上から投入する養浜(ようひん)事業を県単事業として実施しています。
しかし千葉県の苦しい財政状況では、なかなか効果的な養浜(ようひん)事業を展開できないため、目に見えるような効果は挙がっていないのが実情です。
私は、国の補助事業として効果的な養浜(ようひん)事業が実施できるよう津川政務官に強く要望いたしました。


12月12日                      
町議会定例会を振り返って

9日 第4回一宮町議会定例会が開かれ、平成22年度の決算はすべて認定され、執行部から上程された全ての議案が可決されました。
 一般質問では、12名の議員から質問を受けましたが、これは一宮町議会として過去最高の数字ということで、議会の活性化という点ですばらしいことだと思います。
島崎議員からの「就任三年半を振り返って、公約をどこまで達成したのか、今後何をしたいのか、来年5月に予定されている町長選挙に出馬するのか」という質問に私は次のように答えました。

答弁
私は平成20年の町長選挙では、町民の皆様とのお約束であるマニフェスト<新しいまちづくり>を発表し当選させていただきました。

新しいまちづくりでは、まちづくりの3つの目標(元気な子どもの声が聞こえる町、若者が集う町,お年寄りが安心して暮らせる町)と4年間の任期の中で実現に向けて取り組む具体的な23の項目を掲げました。そして、情報公開と住民参加を重視した住民協働のまちづくりを基本姿勢に新しいまちづくりをすすめてまいりました。

この3年半の歩みを振り返ってみますと、町民の皆様に約束した新しいまちづくりは、中学3年生までの子ども医療費の助成、妊婦検診14回の助成、一日前予約の新にこにこサービスを実現し、上総一ノ宮駅のエレベーターの設置、釣ケ崎広場の整備も順調に進んでおります。

また情報公開と住民参加を重視した住民協働のまちづくりも分かりやすい予算書の作成と配布、町長室開放日、町民提案事業、まちづくり委員会による町の新しい総合計画の策定と着実に進めてまいりました。

私が町長に就任したとき、財政調整基金は511,205千円、庁舎建設基金は、192,133千円でしたが、不要不急の工事や事業を見直し、現在財政調整基金は、773,396千円、庁舎建設基金は536,328千円まで積み増すことができました。

9月末現在、マニフェストに掲げた23項目を4段階で自己評価したところ、達成済みが13項目、進捗状況が高いものが5項目、取り組み中が5項目で取り組んでいないものはありませんでした。
これも町民と議会の皆様のご理解とご協力のおかげと感謝しております。

以上述べたように多くのことを達成してまいりましたが、東浪見土地区画整理事業、駅東口の開設、道の駅、幼児教育と保育を統合した子ども園の設置など、まだまだ道半ばの事業も多く残されております。
 又東日本大震災を経験して、今改めて安全安心なまちづくりが大きな問題となっており、一時避難場所と防災センターの役割を果たす新庁舎の建設、一宮保育所の移設、津波に強い防災林の整備等解決しなければならない課題も山積しております。

 10年先を見据えた「一宮町総合計画」が今年からスタートしました。 この計画は、町民と行政の協働のまちづくりを基本姿勢に置き、町民の皆さんと行政が一体となって英知を結集し、こんな町にしたい、こんな町に住みたいという町民の皆様の願いを込めて町民の皆様の手によってつくりあげたものです。
「一宮町総合計画」に盛り込まれた町民の皆様の思いや願いを実現するために町長として引き続き、全力を尽くしたいと考えて、次の選挙に立候補の決意を固めました。皆様のご理解をお願いいたします。

12月14日                   
ふるさとへの応援寄付

今日午前中、東京の大塚商会の本社ビルで名誉会長大塚実氏と面会し、大塚氏から一宮町の海岸環境の整備に使ってもらいたいと寄付金の申し出があり、3千万円を受け取ってまいりました。 町では、海岸環境基金を設置して継続的に環境整備を進めていく考えです。
 午後には、町長室で12区にお住まいの古庄孝夫さんと面会し、「ふるさと納税」をいただきました。古庄さんは、昨年東京から移住してこられた方で、ふるさと納税制度の趣旨に賛同されて、昨年も協力をいただいております。
5000円を越える部分について住民税の税額が控除される「ふるさと納税」は税法が改正され、今年から2000円を越える部分が控除されることになりました。12月にはいってから、全国から一宮町へ1万円のふるさと納税の申し込みが増えています。
これは、ふるさと納税1万円の場合、納める税金が8千円軽減され、5千円相当のメロンや梨、トマトを送ってもらえるということで、人気になっているようです。
いずれにしろ一宮町に注目してもらい、特産品の販売にもつながるわけで大変ありがたいことです。
ぜひ職員の方もこの制度を大いに利用してください。詳しい手続きは、総務課の鵜沢さんにお聞きください。
 私は、公職選挙法により選挙区区内の寄付行為は禁止されているので、一宮町には寄付できないので、他の市町村に寄付しようと考えています。


12月16日                   
ふるさと納税の疑問に答えます

Q ふるさと納税は、現在住んでいない市町村に対するもので、現在住んでいる市町村に対しては、できない。
A それは誤りです。一宮町に住んでいても、一宮町にふるさと納税はできます。

Q 一宮町にふるさと納税しても、その結果、一宮町に納める住民税が少なくなるので、町にとってはなにもメリッ   トが無い。
(注) 貴方がふるさと納税をすると、寄附した金額から2千円を差し引いた金額が所得税、住民税合わせて控除されます。(ただし、個人住民税所得割額のおおむね1割が限度)
A ふるさと納税で減少した住民税については、交付税で措置されますので、その心配はありません。
(注) 東京都のように交付税が交付されない不交付団体では交付されません。

Q どんな効果がありますか。
A たとえば、貴方が一宮町へ1万円ふるさと納税した場合、貴方が確定申告することにより、その年分の所得税が500円減額、翌年度の住民税が7,500円減額というように合計8千円の税金が減額となります。さらに、希望によりメロンや梨やトマトが送られてくるという特典があります。
農家は農産物の販路が拡大し、町は、1万円財政収入が増えます。ふるさと納税した人も農家も町も潤います。

12月27日                        
駅のエレベーター明日から運行

26日、上総一ノ宮駅のエレベーターの試験運行があり、立ち会ってきました。
JRの担当職員の案内でピカピカのエレベーターに試乗しましたが、乗り心地もよく、今まで階段の上り下りに苦労していた身障者やお年寄り、幼い子供づれの家族の喜ぶ顔が目に浮かびました。
上総一ノ宮駅にエレベーターを設置することは、永年の町民の夢であり、3年半前に私が町民にお約束したマニフェストの大きな柱です。
このエレベーターは、交通施設のバリアフリー化のため、上総一ノ宮駅入り口のスロープ・多機能トイレとあわせて、国・町・JRそれぞれ3分の1ずつ負担し設置するもので、27日からエレベーターとスロープを利用することができるようになりました。(車椅子でも利用できる多機能トイレは、3月までに完成の予定です。)


12月28日                   
職員の皆様に感謝、感謝

1000年に一度といわれる東日本大震災と原発事故。今年は本当に災害の多い年でした。
3月11日、一宮町も津波で被災しました。避難者の保護、被害復旧と職員の皆様には本当にご苦労をおかけしました。3月11以降も避難場所の見直しや緊急避難マップの配布、海抜表示ポスターの掲示、全町を対象とした避難訓練と息をつく暇も無い対策の連続で大変なご苦労をおかけしました。深く感謝申し上げます。
 一方明るいニュースとしては、長い間の念願であった上総一ノ宮駅のスロープとエレベーターが完成し、12月27日から利用できるようになりました。
そしてもう一つ年の瀬に明るい知らせが飛び込んできました。町では多額の負債を抱える東浪見土地区画整理事業の早期解決を図るため平成22年の6月議会で公共施設管理者負担金2億8141万3千円を東浪見土地区画整理組合に支出しましたが、組合役員のご努力によって裁判所の和解条件である平成25年3月末より1年3ケ月も早く、金融機関に負債を完済することとなりました。
町の長い間の懸案事項が一つ解決しました。長い期間担当してきた職員の努力が実ったものであり、お礼を申し上げます。
 一年を振り返って見ますと、良い仕事をいっぱいできたと思います。これは全て職員の皆様のおかげと深く感謝しております。寒さ厳しい折柄、健康に留意されて又来年お会いしましょう。