平成23年11月

11月2日                         
1000人二人三脚でギネスに挑戦

 昨日の朝礼でお話ししましたが、明日3日一宮中学校の校庭で千葉・東北被災地支援チャリティ1000人二人三脚でギネスに挑戦(夢の学校プロジェクト実行委員会主催、一宮町後援)が行われます。

 「東日本大震災、原発事故、台風による災害、こういうときだからこそ私たち一人一人が未来に向かって夢を持つことが大切、みんなでギネス記録という一つ大きな夢を実現し、それを自信にしてそれぞれの夢の実現にチャレンジしよう」という鶴岡秀子さんの呼び掛けに賛同し、多くの方が協力に立ち上がり実現したものです。

鶴岡さんは、「泊まることで世界のためになる伝説のホテル」第一号店を九十九里ドライブインの隣の高台に建設しようとしている方で、毎年その趣旨に賛同した多くの若者が東浪見海岸に集まり、清掃を行っています。
 私も大網の大里管理で彼女の講演を聞いたことがありますが、話を聞いているだけで、元気がもらえるとってもパワフルな女性です。
 ギネス記録を達成すると参加者の名前がギネスブックに登録されます。ぜひこの機会に挑戦するのも面白いと思います。

 「伝説のホテル」がなぜ泊まるだけで世界のためになるのかは、ネットで検索してください。
 「夢の設計図の描き方」「10歳から起業すると決めていた」「一人で20人分の売上」「新人ツルちゃんの接客営業」「天国体質になる 仕事を楽しむ52の秘訣」彼女の著書は台湾、中国、韓国でも翻訳本が発売されています。


11月4日                         
世界記録を達成

 3日、第33回農林商工祭が保健センター前の広場で開かれました。お天気にも恵まれ、たくさんの人が集まり、一宮の豊かな大地に感謝し、新鮮な食を実感する祭りとなりました。この日のために準備していただいた関係団体と職員の皆様ご苦労様でした。

この日、一宮中学校の校庭では、世界記録が一つ誕生しました。夢は強く想えば、必ず実現します。
「1000人二人三脚でギネスに挑戦」のお話を聞いたときには、正直言ってこんなに準備期間が短くて、果たして人がそんなに集まるのか不安を感じました。
主催者から後200人足りないという話を聞いたのは、スタート予定時間の一時間前のことでした。記録に挑戦するために朝早くから北九州や新潟から集まっている大勢の人がこれではかわいそうと、防災無線を流して町民に参加を呼び掛けました。
最終的には一宮商業高校の野球部や文化祭の準備を行っていた高校生、中学生にも参加してもらって、502組1004人で記録を達成し、ギネス記録公式審査員から世界一の認定証をいただきました。うれしいことに、ゴール一番乗りは、わが一宮中学校の一年生でした。
 502組のなかには、私とチーバ君、主催者代表の鶴岡秀子さんと一宮いっちゃんの2組が含まれています。着ぐるみのチーバ君、いっちゃんにとっては、200メートルは本当に長かったと思います。なりゆきで一宮いっちゃんと私も世界のギネスブックに記載されることになりました。驚いています。
一人でも欠けたらこの世界記録は達成できなかったわけで、一つの目標に向かって人が力をあわせる大切さを知りました。


11月9日                        
おすすめのテレビ番組

 私は毎週水曜日NHKEテレで放送される番組を録画して見ています。誰もが名前だけは、一度聞いたことがある有名な本を25分×4回100分で分かりやすく紹介する「100分で名著」(夜10時から)と各界で活躍している人に仕事のすすめ方、成功の秘訣を聞く「仕事学」(夜10時25分から)です。
 今月の「100分で名著」は、フランスの哲学者アランの「幸福論」です。第1回の放送では、「人は幸せだから微笑むのではない。微笑むから幸せになれるのだ」というアランの言葉が紹介されていました。確かに「笑うかどには福来る」といいますよね。
 今月の「仕事学」には、事業不振の多くの企業を立て直してきた再生請負人大久保恒夫さんが登場しています。営業売り上げを伸ばす最大の秘訣は、お店のスタッフが心の底からお客さんに笑顔であいさつをすることだという大久保さんの信条が紹介されています。
 毎月取り上げられる本も人物も変わりますが、とにかく手軽に自学できるお勧めの番組です。ぜひご覧ください。(見逃しても必ず再放送されますので、トライしてください。)


11月24日                      
新嘗祭

 11月23日 玉前神社で執り行われた新嘗祭(にいなめさい)に参列しました。

新嘗とは、その年収穫された米、麦、栗、豆,粟などの新しい穀物のことで、日本では、古くからその年に取れた農作物の収穫を祝う風習がありました。
新嘗祭は、天皇がその年収穫された新しい穀物を神前にささげ、農作物の恵みに感謝する式典で、皇室行事の中で最も重要な儀式といわれています。今年は、病気療養中の天皇陛下に代わり皇太子殿下が勤められました。地域によっては、新嘗祭まで新米を口にしない風習も残っています。

私たち長生郡の町村長が東日本大震災の被災地を視察したのは、通常であれば稲の刈り取り真っ盛りの季節でした。福島から仙台へ延びている高速道路を走るバスの中で目を疑いました。左側の窓の外には、黄金色ののどかな田園風景、しかし右側の窓の外には、大きく傾いた電信柱が点在し、人の背丈ほど雑草が繁茂し、瓦礫が広がる荒涼とした風景。この対照的な光景がどこまでも続くのです。海から押し寄せた津波が高速道路まで迫り、豊かな農地を瓦礫で埋め尽くしたことが分かりました。
せっかくつくった米を出荷できず苦しんでいる農家もいます。福島市大波地区では、国が定めた規制値を超える放射線セシウムが検出されたため出荷停止処分となっています。

3月11日一宮町は、津波により30戸を越える住宅が床上浸水しましたが、幸いにも稲作には大きな被害が出ず、平年並みの収穫を上げることができました。
今被災地では、津波で被災した農地から瓦礫や塩分を取り除く作業が懸命に続けられています。東日本大震災復旧復興の第三次補正予算もようやく成立しました。
新嘗祭に参列して、農作物の収穫に深く感謝するとともに今年米つくりを思うようにできなかった被災地の人々が来年は安心して米を作り、笑顔で収穫できるように強く祈念いたしました。


11月28日                       
福島県双葉町長のお話

 11月21日 千葉県町村会主催の研修会で福島県双葉町長 井戸川克隆氏の講演をお聞きする機会がありました。
 3月11日の大津波で福島第一原子力発電所の電源が喪失し、原子炉がメルトダウンしたため、全住民が町外へ避難を余儀なくされている自治体がいくつかあります。
双葉町もそのひとつで、役場のホームページを覗くと、役場は埼玉県加須市と福島県郡山市、商工会は福島県二本松市と分かれて活動しています。町民も全国で避難生活を送っており、一宮町へも現在2世帯が避難しています。
 井戸川町長は、原発に依存した赤字財政の町の財政再建をはかり、一定の効果が上がってきた矢先に今回の原発事故に遭遇しました。
想像を絶する過酷な状況の中でなんとしても町民みんなで安全なふるさとへ帰りたいとがんばっている姿に感動しました。
講演会で配布されたレジメを職員の皆様に回覧しましたので、ぜひお読みください。