平成24年1月

1月18日                                                      
 東浪見土地区画 解決へ
昨年は東日本大震災、福島第一原子力発電所の事故、相次ぐ台風による被害と暗い出来事が多い年でしたが、年末になって明るいニュースが飛び込んできました。
12月29日、東浪見土地区画整理組合が金融機関からの負債を返済しました。
これによって東浪見土地区画整理組合が破綻する心配はなくなり、東浪見土地区画整理事業は、大きく前進しました。
東浪見土地区画整理事業は、昭和63年3月に組合が設立されてから今日まで事業を行ってきました。
土地区画整理事業は、土地所有者が農地などの土地を提供して組合を設立、組合が金融機関から融資を受け、宅地を造成。造成された宅地の一部を保留地として販売して、金融機関に返済するという仕組みです。
土地区画整理事業は、人々が快適に暮らせる町並みができ、人口も増え経済活動も盛んになるということで国、県、市町村の指導により日本全国で行われてきました。
東浪見土地区画整理組合は、地価が上昇している間は順調でしたが、不動産バブルの崩壊によって保留地が売れ残り、金融機関からの借入金の返済が滞りました。
平成25年3月までに元金7億4千万円を返済。できない場合は約20億円の利息損害金が発生するというのが、金融機関からの提訴を受け裁判所が示した和解の条件です。
東浪見土地区画整理事業が町の基本構想に即した公共性の高い事業であること。町の動機づけによって事業化されたこと。事業が中断した場合、地域社会の大きな混迷が避けられないこと。組合も賦課金の徴収によって最大限の自助努力を行っていることなどから、事業完遂に向けた支援を行う必要があると考えて、平成22年10月町は土地区画整理法第120条に規定する公共施設管理者負担金を組合に支出しました。以後組合の懸命な取り組みにより賦課金の徴収も進み、このたび返済することができたものです。
私が町長に就任したときの最大の懸案事項が解決し、本当に良かったと思っています。関係者のご努力に心から感謝いたします。
ある試算によると、区画整理地に全て人が居住すると一年間の町の税収見込みは、固定資産税と町民税合わせて約一億7千5百万円。家計消費の地域に対する経済波及効果は、約5億760万円、建築等による経済波及効果は10年間で約50億にも達します。
今後一宮町の発展に大いに寄与することが期待されます。

1月19日                            
3年目を迎えた町民提案事業
 18日は、伊奈町議会の議員5名をお迎えしました。
伊奈町は、大宮市に隣接し、首都圏のベッドタウンとして最近急速に人口が拡大した町で、もう少しで市に昇格する5万人に迫っています。
 行政視察の目的は、一宮町で実施しているまちづくり町民提案事業をよく勉強したいということでした。
まちづくり町民提案事業は、私の選挙公約の一つで、お隣ですでに実施しているいすみ市の視察などを経て平成21年度より実施し、今年で3年目を迎えます。
町民がまちづくりの主体として住民協働のまちづくりを進めるために始めました。この事業から憩いの森の有効利用、街のグルメマップ、廃食油のリサイクル、子育てサークル、ちびっ子サーフイン大会の開催など多種多様な住民の活動の輪が広がり、町の活性化に大きく役立っています。
3年を経過して新年度からは、従来の町民提案事業に行政が課題を提示し、その課題に対して応募のあった町民団体と町が契約し、業務を委託する課題提示型事業を新たに加えて行う予定です。ある意味では、行政のプロである役場職員と町民の知恵比べであり、切磋琢磨の場でもあります。
いずれにしても一宮町で実施している町民提案事業が、遠く埼玉県で実施され成果を上げることができれば大変喜ばしいことです。伊奈町議会議員の健闘をお祈りします。

1月20日
                          
 外房商人の心意気から
 町長室の壁にさがっている日めくりのカレンダー「外房商人の心意気」は、一宮商業高等学校ビジネス研究部から贈られたものです。
 「外房地域で活躍している企業の方から企業規模を問わずに、商人としての心得や、経営理念、社訓など、ありがたいお言葉を集めてみました。ビジネスに携わる人々の誠実さや倫理観が伝わってきませんか?」という趣旨でビジネス研究部が編集・印刷し、有料で一般に販売されています。「外房商人の心意気」には、含蓄のある言葉がたくさん掲載されています。
 ちなみに今日の言葉は
お客様には、満足 社員には幸せ 会社には繁栄  せんどう茂原店
一読して感心しました。そして役場に置き換えてみました。
お客様には満足 職員には幸せ 町には繁栄 一宮町役場 


1月31日
                     
ワークライフバランス研修会
 少し時間が取れたので、折から開催中のワークライフバランス研修会を覗いてみました。
無人島に飛行機が着陸したときに、一つだけ機体から持ち出すとしたら何を持ち出すかという質問から入って、人はそれぞれ異なるということから異なる人と人とのコミュニケイトをどうつくっていくのかを考える講師の手法に感心いたしました。
相手の過去は変えられない。環境の変化を望む前に自分ができることから始めよう。ということもその通りだと思います。
私も仕事の段取りが良くできません。机の上にはいつも後で目を通すつもりでそのままの書類が山になっています。典型的な先延ばしのタイプです。チエックリストを自己採点したら、現実逃避タイプだということがわかりました。できることから始めようと思います。