町長日記 平成28年11月1日(服装) 

 服装

 今日は私の誕生日で、満59歳となりました。

 今朝、月例の課長会議が開かれました。そこで、「服装コード」のことが話題にのぼりました。現在、町では10月までは、男性はノーネクタイのいわゆるクールビズの服装が認められています。11月からは、ネクタイ着用ということになっています。

 これに対し、事業課長から、「作業用のシャツを着用しているときは、ネクタイ着用を免除してもらえないか」という要望がでました。議論の結果、それは例外として認めようということになりましたが、面白かったのは、その議論に関連して出てきた服装をめぐるこれまでの経緯です。

 まちづくり課長の話では、数年前、旧庁舎にいたとき、クールビズでゆこうと基準をゆるめたところ、Tシャツやバミューダパンツまで出てきて、随分服装がラフになってしまったのだそうです。私は当時の状況をよく知らないのですが、少々びっくりしました。よく中学などで服装について、非常に細かい規定が設けられ、「行き過ぎではないか」といわれることがあります。その際、規定が必要な根拠としてよく出てくるのが「蟻の一穴」論で、少しでも妥協して生徒の希望を認めれば、そこから乱れて行き着くところまで行ってしまう、といわれるのです。ところが、大人、それも「公」の極北を自認する役場でも、基準を緩めると、とめどなくなってしまうのか、と興味深く感じました。中学の厳しい服装規定については、色々と議論もあり、私も「議論の余地あり」と思っておりますが、考えさせられるものでした。

 役場の服装については、結局、総務課長の、「服装の乱れは心の乱れにつながるから望ましくない」という意見をふまえて、最終的には男性については、事業課の例外を除いて、現在の規定を維持しようということになりました。服装というものがもつ社会的機能について、改めて考えさせられるひとときでした。