町長日記2018年2月21日(学童保育打合せ)

   今日は、午前中、学童保育の問題で社協におじゃましました。平成27年度から4-6年生まで受け入れ範囲が広がり、人数及び教室数が増えました。ところが支援員の方の人数は増えませんでした。またこれまで中心的に業務を担ってこられた支援員の方がご定年を迎えられるということもあります。こうした要因によって全体としてストレスが高まりつつあるなかで、今年の社協スタッフとの協力関係がうまく機能しなかったことから、支援員の先生方の多くが大変ご不安ご不興をお感じになられ、おやめになりたいとのご意向を頂戴していたことを受けての会合でした。

 わたくしは、学童保育について、従来、行政が正面からその重要性を認識していなかったこと、従って対応におざなり感があったことについて、これは誤りであった、と深謝いたしました。今後は、行政は覚悟を決めて正面から取り組むこと、体制を刷新してゆくこと、などを申し上げました。先生方には、今後もご協力をお願い申し上げました。

 先生方は、これまで中心的に業務をマネージして下さった方の残留をご希望と拝察いたしました。しかし、公的な組織においては、個別的な業務であれば例外もありますが、中枢的統括的業務を担ってきた方であればあるほど、定年での離脱が求められます。そうでないと、後継体制をシステムとして作ってゆくことができなくなり、特定の個人の存在に組織全体の存続が依存するということになってしまうからです。これは「組織」が「個人」に依存するということで、組織にとっては、禁じ手なのです。組織をシステムとして回してゆかなければならない-別の言い方をすれば、誰がなってもある程度のレベルで同一に作動するようにしなければならない-ということが、社会的、特に公的組織の使命です。今回の会議の中では、そこまで周到にお話できませんでしたが、わたくしはそのように考えています。したがって、今回ご定年をお迎えの先生には、通常通りのご対応をさしあげるのがあるべきかたちと認識しています。

 いずれにせよ、学童保育事業は町にとってきわめて重要な事業です。わたくしは行政の責任者として、不退転で向かうことをお約束いたしました。今後、好転するように全力で努力をいたします。みなさまのご呼応をよろしくお願い致します。