町長日記 7月30日(専修大学人文科学研究所の研修団来訪と南白亀川イカダのぼり大会見学)

    今日は、日曜日でしたが、色々と行事がありました。まず、午前中は、専修大学人文科学研究所の研修団が、3月に続いて一宮町に来訪されました。今回は、まちおこしに関連する行事、施設の見学と意見交換が目的でした。当初、観光地曳網に参加を希望しておられましたが、台風が日本の南に滞留していることもあって、波が激しく、数日前から地曳網が中止の見通しになりました。それを受けて、稲花酒造の酒蔵見学と、JA長生のグリーンウェーブ選果機見学を行いたいというご意向でしたので、稲花さんとグリーンウェーブに見学をお願いしたところ、快くお引き受け頂いて、実施の運びとなりました。

 稲花さんでは、秋場貴子さんが、秋場家の沿革から、地曳網の隆盛、網主の活動、醸造業の発達など、歴史的背景も踏まえて卓越したご説明を賜りました。また、ご自身が東京農大で醸造学を専攻されたこともあり、大変機微に触れた技術的なお話しも頂けましたし、建築についてのお話しも、詳細をきわめており、大変興味深いものでした。特に、かつての東浪見の地曳網の風景を描いた浮世絵を示しながらのお話は、大変ビビッドでした。参加された教授方は、秋場さんの素晴らしい解説に、大変喜んでおられました。

 そのあとの試飲コーナーでは、皆様色々なお酒を楽しみ、たくさんお買い上げ下さいました。わざわざお休みの日に、見学をお願いした私としては、お酒をたくさん買ってくださったので、大変嬉しく存じました。

 その後、グリーンウェーブに移動して、田辺さんのご案内で、選果機の稼働状況を見学しました。私もこれまではっきり確認させて頂いていなかったのですが、グリーンウェーブは、JA長生管内全域にわたってトマト・メロン・キュウリ・ナシを受け入れているということでした。今井課長さんはご不在でしたが、わざわざ事前にグリーンウェーブに関する資料も作っておいて下さったので、それを拝見することで概要がわかり、大変ありがたいことでした。

選果機は、トマトとナシが稼働していましたが、詳しく作業場面を見られたのは、トマトの場所でした。一つ一つのトマトを作業員の方が点検しながらトレイに乗せ、恐らくそこでサイズなどの決定がなされるのだと思いますが、その先のところにコンベアーで運ばれると、自動で大きさが揃うレーンにトレイごと滑り落ちてゆくようになっていました。

 また、梱包が終わった出荷物は、箱のサイズさまざまにレーンを流れてきますが、それが大きさに従ってロボットのアームによって集められて、出荷を待つようになっていました。

 今年は、選果機を新しくする事業がまっており、8億の資金を投じて、最新式の選果機導入が図られる予定です。この選果機更新によって、ますます一宮、そして長生地区の農業が生産量アップできることを、期待したいと思っています。

 一行は、見学ののち、九十九里町までゆき、昼食をとってから、鹿島神宮へ向けて移動されました。私と職員は、九十九里町まで同行して、色々と意見交換を行いましたが、その後、分かれて白子町へゆき、南白亀川イカダのぼり大会の見学をしました。

    今年は、一宮町からも若手職員のグループが出場するという話だったので、応援に行ったものです。残念ながら、都市環境課・企画課・オリンピック推進課合同のチーム「波乗り戦隊五輪ジャー」は、隊員の息が合わず、まっすぐ進むのが難しい状態でした。しかしそれゆえに、存在アピールは特記すべきものがありました。特別賞を受賞しましたが、審査員の県の土木・河川関係の皆さんによれば、決して役場だからとか言った「情実」の授賞ではない、とのことでしたので、その存在感アピールが効いたのでしょう。

 レース終了後、睦沢町長、県の土木河川関係の皆さんとご一緒に、中里海岸の「まつや」という海の家を会場に、意見交換会を行いました。河川関係の若い方から、一宮海岸での養浜事業の経験を教えて頂いたり、実りの多い会でした。会終了後、県の観光促進課長が釣ヶ崎を視察したいというお話しだったので、ご案内いたしました。波が激しく、サーファーはいなかったですが、雰囲気は感じて頂けたのではないかと思います。