町長日記 8月16日(中学生海外交流研修帰国報告会に出席)

   今日は、オーストラリアへ研修で出かけた中学生諸君が帰国しての報告会がありました。それぞれに楽しかった話をしてくれたので、大変安心いたしました。みな個性的な答えをしてくれました。一宮の海岸に上陸するカメの研究を続けている斉藤さんには、オーストラリアのウミガメを見る機会はありましたか?と聞きましたが、残念ながらなかったそうです。平間さんは前から英語がお好きだそうで、素敵な発音での帰国報告をしてくれました。川崎君は、英語がなかなかわからなかった、といいつつ、意思疎通はできた、というお話だったので、どうやったのか聞いたら、スマートフォンの翻訳アプリを使った、ということでした。これは、実は結構いいやり方で、これで出てくる翻訳文をきちんと発音していれば、だんだん正しい言い方が身についてきます。川崎君もそれを発音して相手に伝えたそうです。わたくしは、学習の補助としてスマートフォンを使うのは、よいアイディアだと思います。

 英語に限りませんが、外国語の習得には長い時間がかかります。今回研修に出かけた諸君が、この経験を基礎として、これからずっと精進して、実用できるレベルまで高めてくれることを祈ります。わたくしの経験からいえば、とにかく自分で話す機会を多く持つことが大事だと思います。自分でいいたいことをきちんと相手に伝えられるように努力すること、これは、実は日本語で話すときでももっとも大事なことだとわたくしは思います。しかし、日本では、自分のいいたいことを正確に表現することは、必ずしも社会的に重んじられていません。したがって、そういうことに努力をする経験も殆どの人がもっていません。これでは、ことばは本当に上手にはなりません。若い皆さんには、日本語から正確に自分の考えを表現する努力をしてほしいと思います。外国語の習得もその延長上に展望される事柄です。

 実は、わたくしは、小さいころ弟と議論をすることが多かったのですが、その中で、正確な表現、過不足のない表現を追及する習慣が身についたと思います。そうしないと相手に正しく伝わらないし、議論が正常に進まないからです。こうした経験を通じて、わたくしのみならず、弟の方もいいたいことを正確に表現できる能力を養ったと思います。

   ところで、本日夕方には、一宮川灯篭流しが予定されていましたが、雨模様のため、残念ながら中止となりました。昨年も雨で中止だったので、二年続けて行うことができませんでした。