町長日記2019年3月8日(JA長生施設野菜部会の総会に出席と長生高校定時制の卒業式に出席)

   今日は、午後2時から、JA長生施設野菜部会の総会が一宮館で開かれ、出席いたしました。JA長生管内でも、海岸沿いの2町1村が範囲です。ここは、温室を使った野菜・果物の栽培が盛んで、トマト・メロン・きゅうりが主産物です。

 品評会で優秀な成績を収めた皆さんが表彰を受けておりましたが、一宮町の方々が大勢受賞されており、町長としても、大変嬉しく存じました。

 今年初めての出席でしたが、昨今の黄化葉巻病被害の深刻さを認識することができ、出席してよかったと思います。これは、オンシツコナジラミ、タバココナジラミという、微小なセミやカメムシの仲間の媒介により、植物体がウイルスに感染して発病するものです。昨年、白子では、苗が全滅したハウスもあったそうです。TYと呼ばれるウイルス耐性をもった品種も開発されつつあるそうですが、まだ果実の品質が十分でなく、いまひとつの段階なのだそうです。

 そこで、栽培農家の皆様からは、コナジラミ侵入阻止のための防虫ネットなどの補助を3町村で検討してほしい、とのご意見を頂きました。役場のスタッフ、白子・長生の首長さんがたと相談してみたいと思います。

    その後、5時から開かれた長生高校定時制の卒業式に出席しました。卒業生は15名で、頂いた作文集を拝見すると、それぞれによんどころない理由があって、全日制ではなく定時制を選ばれたということが拝察されます。若い諸君には、これからの歩みを堂々と進んでいって頂きたいと切に思います。皆様がお困りの際には、わたくし個人としても、何らかの形でお手伝いができたら幸いであると強く思いました。

   卒業生の中には、おんとし70歳になられた方もいらっしゃいました。戦後の混乱期に、十分な就学の機会を得られなかったことをふまえて、人生後半期に、宿望を果たされたということだそうです。その強いご意志と向学心に、人生の後輩として深く敬意を表したく存じます。