町長日記2020年10月2日(「小さくても輝く自治体フォーラムの会」WEB会議に出席)

   今日は、「小さくても輝く自治体フォーラム」がオンラインで開かれました。これは、平成の大合併が、総務省のリードで行われたときにできた組織です。合併か自立かは、自主的に決めるべきだ、との主張を背景に、広域での市町村合併を潔しとせず、小さい規模の自治体でも、自立を維持しつつ繁栄をめざすのだ、という選択をした自治体が集まって、経験交流などを行うための組織です。

 わたくしも、一回、高知県馬路村で行われた総会に参加したことがあります。全国の中小の自治体から首長さんや職員の方が大勢見えており、なかなかに面白い会でした。

 今回は、コロナということで、オンラインのズームアプリを使った会議でした。途中で、音声の具合の悪い参加自治体などもあり、暗中模索という感じの会でした。まだ、日本社会は、ICT環境に十分にシフトしきれていないようです。

 総会に引き続いての例会では、いくつかの町村におけるコロナ対策の施策が紹介されていましたが、ほぼわたくしどもが一宮町で行っているものと同じ発想のものでした。ひとつ心に響いたのは、酒々井町で企画しておられる、PCR検査を受けた場合の検査料補助の施策でありました。現在は、わが町ではPCR検査の需要は高まっていません。しかし今後、患者が多く出て、検査がたくさん行われるようになった場合、検査料の一部の補助であっても、歓迎されるかもしれません。従って将来の検討の余地はあると思います。なお、現段階でPCR検査を行う際の検査費用は、行政検査の場合、本人は無料となっています。検査の需要が現行水準で推移すれば、特に新しい補助は必要ないことになります。

 今回の総会で、そのPCR検査料補助を打ち出された、酒々井町の小坂町長が会長に選ばれました。同じ県内の大先輩の町長でいらっしゃいます。大いに活躍して頂ければと期待します。