町長日記2020年11月25日(長生特別支援学校開かれた学校づくり委員会ミニ集会に出席と一宮商業高校開かれた学校づくり委員会に出席)

   今日は、長生特別支援学校において、ミニ集会が開かれました。長生特別支援学校の現状に即した形で、災害時の避難体制について、講演とパネルディスカッションが行われました。

 講演で印象深かったのは、まずは、防災では、お命を守るという最低限の目標を設定し、それを確保することを中核に施策を練るべきこと、また実際に災害が起こった時、特に地震など突発的な災害の場合は、自分や肉親の命を守るのに、自分が直ちに起動するしか有効な方法がないので、その意味で、誰もが自分を災害避難の当事者として、準備をしておかなくてはいけない、とのお話です。

 わたくしどもの地域は、外洋に面しているので、確かに津波の危険があります。しかし、県がいうところの1000年に一度の津波でも安全なレベルの地域、すなわち国道128号よりも西側の地域まで退避するか、海岸近くでも、一時避難場所に指定されている高層建物などに避難すれば、お命は確実に助かるものと見うけられます。とすれば、災害対応として最も重要なのは、その避難をいかに確実なものとして確保するか、ということになります。

 となれば、発災時、確実に情報をみなさまのお手元に届けること、たとえば30分後に10メートルの津波が海岸を襲うであろうこと、などを、行政としては、気象庁の予測に従って、確実にすべての住民と来訪者に伝えなければならない。そして、安全な避難場所はどこであるか、誰もがすぐに認識できるようにしておかなくてはならない。お命が助かれば、まずはなんとか次の復興のステージに移れるわけですから、まずはお命をそれぞれにお守りいただけるよう、行政は最大の努力をしなくてはいけない、ということを、自らの任務として、改めて痛感した次第です。

 そしてそれと同時に、住民おひとりおひとりが、避難当事者となる可能性を深く自覚して、行政の呼びかけに答えるように、いざというときのために準備を進めておいて頂けると、実際に災害が起こった時に、お命を救うというボトムラインは確保できるわけで、それを目指して再度体制を見直してゆかなければ、と強く感じたひとときでした。

 わが町からは、パネリストとして、総務課の冨塚副主査が参加し、一宮町の防災の考え方の概要を皆さまに説明しました。お疲れさまでした。

   午後は、一宮商業高校で、「開かれた学校づくり委員会」が開かれました。一宮商業は、これまで一宮町とさまざまなところでコラボをおこなって、顕著な実績を積んできておられます。わたくしども一宮町の人間は、一宮商業に強い感謝の念をもっていること、応援する気持ちもたいへん強いこと、などを申し上げ、さらに連携を強めてゆきたい、とわたくしからも述べさせて頂きました。

 ひとつ、わたくしどもの側の課題として、一宮商業の方から、町の産業振興などについて、ご提案を頂くことが多いのですが、それをその後いかに施策に反映させたか、させなかったか、というようなフィードバックが、これまでは全くなされなかったように思うのです。そこで今後は、そうしたご提案を頂いたら、それをどう扱ったかについて、きちんと報告を差し上げ、そのうえで次のステージを共に考える、という方向に改めたいと思いました。努力してゆきたいと思います。