平成23年4月
4月1日
新しく職員となられた方に
一宮町の職員として、一日も早く町政の基本的な方向性を理解していただくために基礎的な資料を紹介します。
○町長の基本姿勢
孫の手通信1号から15号(玉川孫一郎と歩む会 ホームページより)
○町の一年間の歩み
町の広報誌 「広報一宮」(平成22年4月号から平成23年3月号)
町長日記(町のホームページより)
○ 今後10年間のまちづくり
一宮町総合計画と一宮町実施計画書
4月4日
4月の朝礼
皆さん おはようございます。
新しく職員を迎え、新たな陣容で新年度がスタートしました。4月の朝礼にあたり職員の皆様に申し上げます。
今から3年前、私は新しいまちづくりのマニフェストを掲げ、町長に就任しました。この3年間、役場職員と住民の皆様の理解と協力をいただき、マニフェストに掲げた事業に取り組み、7割から8割は達成したと考えています。私に残された任期は1年間、全力を注いで、まだ未達成の課題に取り組んでまいりますので、よろしくお願いします。
今回の大津波による大災害を教訓として、今までの計画を見直して、防災に強い安全安心なまちづくりをすすめください。
特に、防災無線の拡充、自主防災組織の育成、避難所の見直しなどに取り組んでください。
新庁舎の建設については、3月23日に検討委員会から答申をいただきましたが、立地場所については、今回の津波を踏まえて再検討が必要だというコメントをいただいております。ことは人命に関わる問題なので、早急に方針を立てて対応したいと考えています。
東日本大震災でレジャーやイベントなどを中止する自粛ムードが広がっていますが、過剰な自粛ムードは震災で打撃を受けた日本経済をさらに悪化させ、被災地の復興を遅らせることになります。
国難というべき未曾有の大災害に直面して、今なすべきことは、国民一人一人が自分の持ち場で自分の役割をきちんと果たすことだと思います。
個人消費は日本経済の約6割を占めています。過度の自粛により消費が落ち込むことは防がねばなりません。
町のイベントも自粛するのではなく、こういうときこそ、復興支援○○という被災者に元気と活力を与えるかたちを工夫して、被災地を応援していきたいと思います。
最後に4月から新しく町役場の職員となられた方に申し上げます。
私たちは皆様を心から歓迎いたします。一日も早く職場になれて、チーム一宮の一員として、ぜひ皆様の能力と情熱をまちづくりに注いでください。お願いいたします。
4月11日
計画停電説明会
6日 中央公民館で計画停電説明会を開催しました。計画停電は地域経済と住民生活に大きな影響を与えていますが、計画停電が実施されている地域と実施されていない地域があり、住民の間に疑問や不公平感があるため、町が東京電力木更津支社に説明会の開催を要請して、実施したものです。
説明会は議会議員と役場管理職員を対象とした説明会と区長、副区長、業界団体代表を対象とした説明会と2回に分けて実施しました。
東京電力木更津支社長から計画停電に至った経緯や計画停電の仕組みの説明を受けました。
町民からは、「停電で施設園芸の野菜が死んでしまう。除外して欲しい。」「不公平は早く解消して、より公平な方法を」といった要望や意見が出されました。
大企業の使用を法律で強制的に制限し、国民には自主的な節電を呼び掛けて、夏の電力不足を乗り切るという政府の電力対策方針が8日に発表されました。計画停電は3月28日以降実施されていませんが、このまま気温が上昇すれば、計画停電は今後実施されない可能性があります。
4月14日
遠く被災地を離れて広がる支援の輪
13日東日本大震災の避難者は約15万人といわれています。一宮町にも福島県いわき市や南相馬市から移り住んでいる方がいます。13日には、いわき市から疎開している佐藤さんと町長室で面会しました。佐藤さんは、被災者受け入れ支援の会一宮(代表 高千代秀男)の紹介で一宮に移ってきました。佐藤さん一家は、津波で家が半壊し、建設業を営んでいるご主人が現地に残り、奥さんと両親、小学生の娘さん二人の5人家族です。娘さんは一宮小学校に通学する予定です。
又、この日は、緑と海と太陽の会の高口さんと峯島さんとも町長室で面会し、会の活動状況をお聞きしました。緑と海と太陽の会は、一口千円の募金を集め、町内で学用品などを調達し、被災地の学校へ直接届ける運動を行っています。
支援先の学校については、町の教育委員会とも協議した結果、岩手県の岩泉町の小本小学校と小本中学校を支援することになりました。大津波で学校が壊滅し、他の学校に移転して授業を行っていますが、図書室の本や児童がはく靴が不足しているので、至急送りたいとのことでした。
4月15日
職員提案事業採択
14日 政策会議を開き、職員から提案されていた提案事業の審査を行いました。 18名の職員から27件の提案があり、採択は政策会議のメンバーが挙手で行い、15件が採択されました。
採択された事業は、今すぐに実行できるものから準備期間が必要なものまで色々ありますが、今後担当課が実現のための具体的な計画を策定し、逐次実施していくことになります。貴重な正月休みを使って、提案していただいた職員の皆様 ありがとうございます。
職員提案については、毎年おこなっていきますので、次回はさらに多くの職員の方からの提案をお待ちしています。
4月20日
三陸沖地震と房総沖地震
毎日活発な余震が続いていますが、19日発売のサンデー毎日には、「次は房総沖地震と火山噴火」という記事が掲載されており、一宮町についてもふれていますので紹介します。
プレート(岩盤)境界で大きな地震があった場合、過去の経験上、隣接する領域で次の地震が発生する恐れがあるといわれ、専門家は房総沖に注目しています。
東大地震研究所元講師 羽鳥徳太郎氏(津波工学)は、「1677年に569人が死亡した記録がある「延宝房総沖地震」(推定M8)は、三陸沖で大きな地震が起きた7ケ月後に発生しており、今回も三陸沖から震源が南下して房総沖で大地震が発生するパターンがある。房総沖は延宝地震以来M8クラスの巨大地震が起きていない空白区域です。巨大地震がいつ起きてもおかしくない状態にある。」と述べています。羽鳥氏によれば延宝地震では、一宮町では津波の高さは8メートルに達し、内陸2キロまで津波が押し寄せたという。
避難所など防災対策の見直しは今すぐにしなければいけないことですが、現在進めている新庁舎の建設にあたっても、延宝地震や今回の東北太平洋沖地震の教訓を生かして地震や津波にも十分に対応できる庁舎を考えていく必要があります。
4月22日
原発事故の影響講演会
21日 中央公民館で原子力発電所事故の影響に関する講演会を開催しました。
これは、放射能漏れによる海水汚染や農産物の汚染に対する不安が拡大し、観光客が激減したり、農産物価格が下落したり、町の経済に深刻な影響が出ているため、風評被害に惑わされないように原発事故の影響について正しい知識を持ってもらうために町が開催したものです。
講師は、御宿町岩和田にある財団法人 海洋生物環境研究所中央研究所長の原 猛也先生にお願いしました。平日の昼間にもかかわらず町民約80名が参加しました。放射能に関する第一人者である原先生は「調査の結果、福島沖の海水は房総沖には来ていない。海に入って水を飲んでもまったく問題ない」と冷静な対応を呼び掛けていました。
会場の住民からは、安心して生活していくために、もっと放射線量の調査地点を増やして、定期的に公表して欲しいという声が上がっていました。
5月12日には、千葉県が一宮町の農産物(ほうれん草などの葉物)の放射線量調査を実施します。なお、町では、一宮海岸の放射線量検査を現在県に要望しているところです。正確な調査が実施され、一宮町の農産物と海の安全宣言ができる日が、一日も早くくることを望んでいます。
4月26日
緑と海と太陽の会
25日 町長室で千葉テレビの取材を受けました。
一宮町で東日本大震災の被災地の学童支援に取り組んでいる「緑と海と太陽の会」の活動を紹介するために私もインタビューを受けたものです。この模様は25日の夜に放映されました。
峯島 征太郎氏が代表を務める緑と海と太陽の会は、津波で壊滅した岩手県の岩泉町の小本小学校と小本中学校の学童に支援物資を送る活動に取り組んでいます。自ら車を飛ばして現地で何が必要かその目で確かめ、一宮の小学生と中学生に現地の惨状を訴え、岩泉町の学童を激励する寄せ書きを集めました。
集まった寄せ書きは、支援物資(本と運動靴)と一緒に現地に届けるとのことです。
東日本大震災の被災者を応援する方法は、色々あると思いますが、人の痛みや苦しみを思いやる子どもたちの心を育てるすばらしい支援だと思います。
4月28日
ゴールデンウィークを前にして
2日と6日休みを取れば、10連休です。まとまった休みを取って普段なかなかできないことができるチャンスです。私も県職員時代ゴールデンウィークを活用してスペインを周遊したりやアメリカのケンタッキーダービーを見に行ったことがあります。
月初めの課長会議や朝礼も皆さんが休みを取りやすいように日程を調整して開催することにしましたので、連休を有効に活用してください。そして9日の朝礼で又元気な顔を見せてください。