町長日記2018年1月27日(16区津波対策説明会に出席と文化財講座に参加)

 午前中、16区の方々を対象に、一宮川堤防嵩上げ工事の説明会を開催しました。昨年の8月に、流域関係地区の皆さんを対象に同様の説明会を開いたのですが、その折に欠席された方も多いということで、16区の皆さまから改めての説明会開催依頼があったので、開いたものです。

 改めて、嵩上げ工事の概要が、長生土木の担当職員によって説明されました。質問は、堤防上の町道にはガードレールがあるのか、といった問題や、歩くのに無機質で日陰もないのをなんとかしてほしい、という要望などが出されました。また、工事による川の状態の変化について、イメージがわかないので、CGなどでビジュアルに示してくれないか、という質問もありました。地盤改良作業というものについての詳しい説明もありました。ドリルを地中に回しこみ、そこにコンクリート的な凝固剤を噴射し、人工の柱を土中に何本も作るという作業で、液状化を防ぐためのものだ、と説明がありました。これはわたくしにとっても、啓発を頂きました。あと、工期の問題などが質問されました。今回は工期の予定の提示は無かったのですが、今後可能な限り示してゆくと、あとで長生土木の方が仰っていました。

  午後は、文化財講座ということで、江澤学芸員が奮闘してくれました。古代から中世(戦国)までの一宮の状況を概要で話してくれました。特に戦国後期の正木氏の状況は、近年明らかになったことも多いようで、詳しくて興味深いものがありました。来聴者が多く、大成功であったと思います。今後の文化財講座も期待させて頂きます。

 待山のどろんこ保育園の園地造成に際して出土した「小札(こざね)」というものは、武具の一種で、儀礼に使われたものとして、一宮からの出土物が大変貴重だということですが、その実物展示がありました。素人がみると、ただの古びた鉄の板のひどくさびたやつ、としか見えず、玄人がみないと全くその意義がわからないしろものでありました。こうしたものは、意外に身近に色々有るのかもしれないと思うひとときでした。