町長日記 9月13日(玉前神社秋季例大祭に参加)

   今日は、玉前神社の例大祭です。まずは午前10時からの本殿での神事に、列席いたしました。いつもながら、雅楽の調べに魅了されます。特に、笙の音の糸を引く如き長い音に心惹かれます。少々怖い感じもしますが、忘れられない音です。

 

 絹糸のごとくあと引く笙の音に浦安乙女舞ひ仕舞ひけり

 

 神事の後、直会を経て、9区の御旅所に出かけました。これは、9区の皆様から、睦沢町三ノ宮神社のお神輿が玉前様までやってくるのをお迎えするのに、きてほしいというご依頼を頂いたものです。玉前の神事でご一緒した睦沢町の市原町長は、車で着替えて、祭り装束で一足先に到着していました。わたくしは三ノ宮神社の皆さんを見送ったあと、家へ戻って着替えて、息子とともに玉前様へ向かいました。

 息子は、中学3年ですが、仲間とともに玉前の若宮の先駆けをするということでした。わたくしは、住まいが追手ですので、大宮の氏子ということになりますので、大宮の神輿を担ぐチームに加わりました。

 年来、自分の足で歩くことが多いからかもしれませんが、年齢の割には疲れないで釣ヶ崎までの往復ができました。わたくしは、若い担ぎ手が沢山いるので、皆さん担ぎたいだろうから、ロートルがしゃしゃり出るまでもないだろうと思って、少々控えていました。釣ヶ崎からの帰路、後ろに下がってきた若い方が、「ああ疲れた、町長どうですか」と尋ねるので、「持久力だけはあってね、あまり疲れてはいないです」と答えたところ、「じゃあ、前に行って代わって下さいよ」というので驚きました。「若い皆さんが担ぎたいんじゃないの」と聞くと、「いやへとへとですよ、代わってほしいですよ」というのです。

 そこで、前へ行って、積極的に肩を入れるようにしました。前半とは違って、全く遠慮せずゆきました。わたくしが町長で年齢もかさんでいるからでしょう、すぐ交代してくれることが多かったですが、ある程度担ぎ手としての積極的役割を果たせたのではないかと嬉しく思いました。全部で20回以上は肩を入れたのではないかと思います。

 町へ帰ってきてからは、木遣りを歌って練るわけですが、このときはあまり人がいません。1回担ぐと結構長く担ぐことになります。この時には、さすがに480キロの神輿の重さを感じる局面がありました。

 いつも思うことですが、高張り提灯が素敵です。部落名の入った提灯が、神輿とともに現れるとぐっと来ます。今年は10区の提灯も、8区の提灯も出動したので、よかったです。いずれ、8区内の部落名の入った提灯も作りたいと感じました。

 なお、栗原宮司さんのお話しでは、実は玉前のお祭りは裸ではなかったのだ、ということです。確かに、大正時代の祭りのさまをみると、皆服を着ています。とすると、裸祭りになったのは、どういうことなのでしょうか。しかるべき考証が必要だと思います。