町長日記2019年3月9日(一宮中学卒業式に出席と14区の総会に出席)

  9:10 一宮中学卒業式

18:00 14区総会(下の原青年館)

    今日は、午前中、一宮中学の卒業式がありました。ご挨拶では、高校に進んだら、学業のかたわら、将来の職業のことを考えて進んでほしい、と申しました。

   わたくしどもの昭和の時代と違って、今は大変せちがらい世の中になっています。わたくしどものころは、高校を出れば、基本的に就職できて、一生食べていける、という見通しがありました。現在は、求人はありますが、その大半が非正規なのです。今、非正規の労働者は4割を超えています。非正規と正規では、平均年収は170万円と477万円と、300万円の差があります。しかも、正規は年とともにあがってゆきますが、非正規はあがらないままです。したがって、若い人びとは、高校を出て就職するのに、自分をよく反省して、自分の能力を見定め、自分のやりたいこととの関係で、自分を磨いてゆかなくてはならないのです。そして、就職に際して、有利な条件で就職してほしいのです。なにもないままで丸腰ではいけません。将来、幸せになることは難しくなってしまいます。年収300万円以下の方が結婚する率は10%以下だそうです。自分の選択として結婚しないのはかまいません。しかし、したくてもできない、ということになると困ってしまいます。ともかくも、自分が賢くなって、難局に対処してゆかなくてはいけません。

   式の最後に、退場の際、卒業生が「ちょっとまった」といって、改めて先生方のために感謝を述べて歌を歌っていました。昨年まではない演出で驚きましたが、先生方はもっと驚いたようです。校長先生のお話では、生徒が自分たちで考えたもので、先生方は知らなかったそうです。効果は抜群で、担任の先生は嗚咽にむせんでいました。

   ただ、この光景を目の当たりにした現2年生は、自分たちのとき、同じように考えなくてはならなくなりました。そのことだけが若干の気がかりです。本当は、「やらない選択」もあるのですが、先輩の演出が効果抜群であったとすれば、自分たちでやらない選択を選べなくなってしまいそうです。それはそれで負担になる面もあるかもしれないということを、まさしく老婆心かもしれませんが、感じた次第です。大人の余計な、さかしらかもしれませんが…。

   夕方、14区の総会に伺いました。色々とお話をさせて頂きましたが、いちのみや保育所の近くの田んぼの中の道に、数十メートルにわたって柱が何本も立てられたが、あれは一体何なのか、というご質問を複数の方から頂きました。同行した鶴岡福祉健康課長が土屋都市環境課長に問い合わせてくれましたが、直ちには判明しませんでした。わかったら、地区に回覧板で知らせてほしい、ということでしたので、月曜日以降に対応したいと思います。

   また、ねぎ農家の方々が有機センターの堆肥を大分使っているので、購入の補助などを出すことを考えてもらえないか、というお話もありました。持ち帰って検討してみたいと思います。

   あと、いちのみや保育所の南側の細い十字路を、車が減速せずに走っていて危険なので、対策を考えてほしい、という声もありました。鶴岡課長の話では、前から議論があって、見通しが悪いということでカーブミラーをつけた場所だということでした。状況をよく確認して善処をはかりたいと思います。