町長日記2019年3月12日(ライトブルー賞受賞者来庁)

 16:15 ライトブルー賞受賞者の方来庁(一宮小児童、保護者、校長先生)

    夕方、ライトブルー賞をお受けになった小学生のお二人が、お母さま方、そして一宮小の校長先生とご一緒にお見えになりました。ライトブルー賞というのは、千葉県が実施しているもので、千葉県のHPによれば、「善意や親切心からよい行いをした青少年及び、青少年を育成支援する活動において顕著な功績があった個人又は団体を表彰し、その活動をたたえるとともにその気運を県内のすみずみまで広めていこうとするもの」とあります。

 今回は、一宮小学校の5年生の、渡邉凛さんと天井青依さんのお二人が、「踏切内で自転車を押していた高齢女性が転倒したのを見つけ、すぐに近寄り、自転車を起こし、落ちた荷物を拾い、高齢女性が踏切の外にスムーズに出られるようにした」ということで、ご受賞されたものです。この踏み切りというのは、上総一ノ宮駅ホーム南側の踏み切りで、お二人は、遮断機が下りたところを、外側から、ご自身の安全は確保しながら、転倒した高齢の方をお助けしたのだそうです。

 お二人の勇気と善意に、深い敬意をささげます。これからの人生でも、そうした尊いお気持ちを忘れずに進んでいただければと存じます。

 かつて、伝統社会では、善行を行った人の表彰は、よく行われたものです。戦後になって、政治的文脈で道徳的なことが表彰されることを避けるようになってきています。確かに、政治が、特定の道徳を偏った形で宣伝しすぎるのは、弊害が大きいと思います。戦前期の日本にもそうした行き過ぎが見られます。しかし、過度なものでないかぎり、道徳的な善の社会的顕彰は、もっと行われてもよいと、わたくしは思います。