町長日記2020年10月1日(朝礼と長生土地改良協会の研修会と表彰式に出席)

   今日から10月です。朝礼は、今月も館内放送で行いました。台風来襲と、新型コロナ感染症への警戒を怠らないようにと、9月と同様のお願いを差し上げました。

 午後に、長生土地改良協会の研修会と表彰式があり、出席しました。表彰式では、奥谷(おくやつ)の小高義也さんが、表彰をお受けになっておられました。長年の功労に対してその労をねぎらい、功績を讃えるものです。ご受賞おめでとうございました。

 研修会では、農水省から支給される「多面的機能支払交付金」を使った、地域保全活動についてのお話を、千葉県の担当の方から伺いました。この交付金の仕組みと課題が述べられ、現在、農家の高齢化が進む中で、交付金の受け手である、農家を中核とする地域保全組織が弱体化し、①役員のなり手がいない、②草刈りなどの作業の人手がそろわない、③書類作成の煩雑さを処理しきれない、などの問題が起こっていることが指摘されました。その上で、組織の合併という形での広域化のアイディアを紹介するというものでした。

 広域化は、いわばまだ余力のある残った人々が、すでに衰退した地区まで面倒をみる、ということですから、新組織で頑張る方々に、それなりの役得が感じられるようにしないと、長続きしないように思いますし、そもそも広域化に進む推進力を得られないかと思います。そのあたりの制度設計もしっかりしなくてはならないということを感じました。

 なお、この「多面的機能支払交付金」は、千葉県内では、長生郡の町村が最も普及率が高いということもわかりました。新施策の展開では、県内でも遅い方であることの多いわが郡ですが、これだけは胸を張れるレベルでした。ちなみに一宮町のカバー率(全農業振興地域面積に対する、事業対象となっている面積の比率)は70%以上ということです。