町長日記 平成28年9月25日(屋根下のカーゴ)

 屋根下のカーゴ

 本日、町中の商店街の再活性化をめざす第一歩のイベント、「屋根下のカーゴ」という催しが行われました。このイベントの狙いは、商店街の中でシャッターが閉まったままの旧店舗の軒先をお借りして、将来テナントとして間借りする可能性のある方にブースを出して頂き、一宮の雰囲気を感じ、前向きに出店を考えてもらおうというものです。また同時に空き店舗のオーナーと、テナント候補との交流を深めて頂こうという狙いもありました。

  駅前の受付でスタンプカードを来訪者の方にお配りし、町中のいくつかの拠点に設置したスタンプコーナーをめぐりながら、その合間に各ブースを回っていただくという形で、全てのスタンプを集めた方には、景品を差し上げました。

  前日のトライアスロン大会まで雨続きでしたので、どうなるかと心配しましたが、幸いによい天気となりホッとしました。そのおかげもあって思ったより人出があり千人以上の方が参加してくださったようです。一回目の催しとしては、成功したと思います。

  ただ、今後の改善点もいくつか指摘できますので、備忘のためにも記しておきます。

 ①    商店街のお店の中でも、「歩きながら食べられる食品」を提供してくだ
  さる飲食店に、協力店として当日営業して頂きました。協力店には、軒
  下に「のれん」をかけて目印にしましたが、いつも通りの営業の仕方だ
  ったために目立たず、来訪者の多さの割に、売り上げの増加につながら
  なかったお店があったようです。今後は、お店の前に机を出して、ワゴ
  ンセール型にするなどの工夫を考える必要があります。

 ②    商店街には、薬・履物・衣服・書籍・日用品など、食品以外のものを扱
  うお店も多く存在します。また、飲食物であっても歩きながら食べるの
  には適さない商品を販売しているお店もあります。こうしたお店には、
  今回協力店として参加していただくようにお願いすることができません
  でした。今後は、こうしたお店にも協力を仰ぎ、それぞれのお店がよい
  と思う形で参加していただくことが望ましいと思います。

 ③    今回ご協力いただかなかったお店の中には、残念ながら回覧板と一緒に
  来たチラシしか情報がなかったので、「一体どういう催しなのか当日ま
  で見当がつかなかった」と仰る方もおられました。より広く協力のお願
  いと告知の徹底をするべきだと思います。

 

④    一宮町には国道沿いの商店街のみならず、全域にわたって商店が多く展
  開しています。今回はそうしたお店にはほとんど声をかけられなかった
  ので、今後は町中の商店の優先スペースなどを設けて、イベントに参加
  してもらうようにしてゆくべきだと思います。

  上に記したこと以外に、却って嬉しい悲鳴なのかもしれませんが、予想外に人出が多かったので、多くのブースで早々と品切れになってしまっていたそうです。これは見積もりが難しく、常に最適な状態にもってゆくのは無理だと思いますが、残念に思われた方が多かったと聞きました。今後、これらの点を更に改善して、第二回・第三回の「屋根下のカーゴ」につなげてゆきたいと思っています。