町長日記2019年8月15日(終戦記念日)

 今日は、お盆です。また、74回目の終戦記念日でもあります。朝から、家の周囲の草刈りをしましたが、お昼の時報に合わせての戦争で命を落とされた方々に対する黙祷に参加するため、その時だけは中止して家で、戦争犠牲者の方々の冥福を祈らせて頂きました。

 わたくしは1957年、昭和32年生まれで、戦争終了後わずか12年で生を受けました。そこで、小さいころ、両親や祖母、或いは親戚などから、戦争の恐ろしい話はいやというほど聞きました。全員当事者ですし、ちょっと以前のことですから、当然話は超リアルです。空襲時に防空壕に逃げ込んで、隣の壕の人々が全員爆弾投下で生き埋めになって全滅した、とか、掘り出した死骸を集めて焼いた、とか、大伯父が潜水艦の艦長で、出航したまま海底に沈んで消息を絶った、とか、今思い出しても心臓がどきどきするような話をたくさん聞きました。その頃は、もう怖い話はたくさんだ、という気持ちで、やめてほしいと思っていました。しかし、戦争の記憶も遠くなり、リアルな戦争の怖さが共有されなくなってきている今では、むしろこれでもか、というほどに、戦争の恐怖について語るべきなのか、とも思います。わたくしは、安易に「戦争をする」ということを語るべきではないと強く思っているので、特にそう思うのかもしれません。