町長日記2019年12月10日(Business Network Internationalの支部会合に出席と東浪見地区社協敬老の集いに出席と農業委員会総会後の懇親会に出席)

   今日は、朝、千葉のホテルで開かれた、各種ビジネスを展開する経営者の方々の集まり、「BNI(Business Network International)」の支部の会合にご招待を頂き、ゲストとして出席させていただきました。
 この会は、様々な業種からおのおの一社(御一方)だけがメンバーになれる会だそうで、入会は難度が高そうです。毎週会合を開いて交流と相互認識を深めるとともに、クライアントを紹介し合うというものです。それぞれに、顧客を失望させない高い職業倫理が求められ、また仲間に恥をかかせないようにする責任感と努力が不可欠な構造になっています。一旦その基準をクリアーすれば、ビジネスを拡大するのに大変効果があります。
 この組織は、1985年にアメリカの方が始めたものだそうです。中国伝統の善会なども、また、ヨーロッパでいえばロータリークラブなども、お互いに善行を勧め、相互に扶助し合うという組織ですが、ビジネスを支え合うというところまではいっていなかったように思います。それらに比して、一歩を進めたもののようにわたくしには感じられました。そして、ビジネスを展開している立場であったら、是非参加したいと思うだろうという感想をもちました。
 ただ、同一業種の競合他社は入れない、ということなので、社会全体を覆う形では展開できません。そこには、広がりの限界も感じられますが、いずれにせよ、わたくしには刺激の多い体験でありました。

 10時半からは、シーサイド・オーツカで開かれた、東浪見地区社協の敬老の集いに参加いたしました。東浪見は、小学校と駐在所があり、独自性の強い地区です。今年も、出し物の中には、東浪見小学校の1,2年生による東浪見甚句と校歌の披露があり、皆様喜んでおられました。昨年は、わたくしは尺八で、田中弥さん、寿扇先生、沖先生の4人で民謡を披露しましたが、今年は尺八を持ってゆきませんでした。すると、ご参加の方から、「持ってきて欲しかったわね、聞こうと思って楽しみに来たのよ。」とのお言葉を頂戴し、恐縮いたしました。また新しい曲も練習して、次回の披露に備えたいと思います。
 
 夕方、農業委員会の総会後の懇親会が開かれ、参加いたしました。今年の台風による農業被害は巨大なものがあり、わたくしどもが農協回路で把握しているものだけでも、3億円を超える被害が報告されています。実際に各集落をお見舞いで回らせて頂いて、わたくしが感じているところでは、被害はとてもそれだけにはとどまらないと思います。軽く4億円を超えた被害が出ていると思います。とくに、古いビニールハウスなどは、今回の破損で、もう作付けをあきらめるというお話しを多く伺いました。これまで直売所に流通していたものが、大分減少してしまうのではないかと、わたくしは大変心配しています。農業の経済規模の縮小に直結するからです。
 昨今の高齢化と後継者難のところに、天災による破壊まで加わって、わが町の農業には大きな打撃が加わりました。これまでにも増して、農業は、危機的状況になったと思います。町の基幹産業である農業の再構成をめざして、待ったなしで対策を講ずるべき時がやってきた、というべきでしょう。来年に向けて、一宮農業再生のプランを関係者の皆様とご一緒に練ってゆきたいと考えます。そのことをご挨拶でも強く訴え、皆様のお力添えをお願いいたしました。